Windows 10 21H1が2021年5月19日にリリースされ、順次メーカー製PCにも更新プログラムが配信され始めています。
今回のアップデートは、今年(2021)に予定されているUIの大規模アップデート(Sun Valley)の前段階のアップデートとなります。
今回は目に見える変更点は然程ありませんが、最新の状態を維持する為にもアップデートしておくことを推奨します。
主な変更点
Windows Hello(顔認証)のマルチカメラサポート
在宅勤務により、ノートPCに別のカメラをつけて仕事をする方が増えました。
ノートPCでWindows Hello(顔認証)を行う場合、カメラが複数接続されている場合はノートPC側のカメラを使用していました。
今回のアップデートで、カメラが2つある場合は外付けのカメラが使用され、設定で変更出来るようになりました。
Windows Defender Application Guardのパフォーマンス向上
Windows 10 Proを利用している方が利用可能な「Windows Defender Application Guard」ですが、こちらのパフォーマンスが向上しました。
従来では信頼されていないExcelやWord、PowerPointにマクロやVBAが含まれる場合にセキュリティスキャンを実行するのですが、ファイルのサイズにより開くまで1分ほど時間を要していました。
(一度開いたことのあるものは特に変わりはありません)
今回のアップデートで、この読込時間が大幅に改善されました。
また、その他にWindowsコマンド「Robocopy」を400MB以上のファイルに対して操作を行った場合、1GB以上のメモリが消費されるバグ改修も含まれています。
家庭用PCのほとんどはこの機能が無効になっている為、特に気にすることはありません。
Windows Management Instrumentation Group Policy Serviceのパフォーマンス改善
「Windows Management Instrumentation Group Policy Service(WMI)」は、Windows ServerやAzure等を利用したActive Directory機能のリモート管理機能のパフォーマンスの改善です。
Active Directoryを使用している企業にて、ユーザー設定の変更を行った際に適用される時間が短縮しました。
各種設定
Windows Updateにて、いつも通りアップデートを行いましょう。
今回の更新は大きな変更ではない為、通常の更新プログラム同様時間はあまりかかりません。
特に大きなバグ等も発見されていない為、適用しても問題ありません。
また、Windows 10 1809以降を使用している場合、今回のアップデートに合わせて以下の「ニュースと関心事項」がタスクバーに追加されます。

こちらは不要であれば、右クリック⇒「ニュースと関心事項」⇒「無効」を選択すると、非表示となります。

